4月28日(火)
大阪市内は朝から快晴。枚方官製談合事件で残された2人にたいする判決日を迎えた。2007年7月、中司市長(当時)が大阪地検に逮捕されてから1年10カ月の歳月が過ぎた。朝10時からは初田元府議、昼1時半からは中司宏元枚方市長への判決が大阪地裁603号室であった。
初田元府議への判決は談合と収賄罪で「懲役3年6か月、追徴金3000万円」。中司宏元枚方市長への判決は談合罪で「懲役1年6か月 執行猶予3年」それぞれ有罪判決が裁判長から言い渡された。
中司元市長への裁判長の判決主文の朗読は1時間25分に及んだ。
裁判長は「市の最高責任者が市議(初田元府議のこと)とともに業者側に工事の受注調整を積極的に働きかけ談合の端緒をつくった。警察官まで引き込んだ刑事責任は軽視できない。枚方市民に無用の支出をさせた。反省の態度がない」と判決文朗読の最後にきっぱりと言い切った。時間は14時58分であった。市の最高責任者が談合の端緒をつくったと断罪したことで枚方官製談合事件の一審は終わった。
中司元市長は「正しく判断していただけなかったことは非常に残念です。控訴したい」と記者たちに語っているのを私は横で聞いた。判決後、弁護士の談話を記者たちがメモっていたが、元市長の談話を聞きたいと記者たちに促され、当初記者会見はしないと言っていたのを、法廷の入口前で記者たちに円形に囲まれての「記者会見」となったのだ。記者の「市民へはどう訴えるのか」の質問に、元市長は先ほどの言葉と同じ旨の発言をしていました。
判決では、メトロ会談(ホテル メトロで、元市長、元府議、大林組顧問等の会談)で、大成建設とつながっていた市議(当時)の利権を排除するため大林組に仕切ってほしいこと、そして大林組はそれを「天の声」と受け止めたとした。それから大林組森井顧問が動き出した。
そして談合により、仮称第二清掃工場の建設(建屋等の工事)費で予定価格の98・4%にあたる55億6000万円の高値で落札させたのである。
大林組森井顧問は当初60億円を要求していたが、市側は当初予算であった39億円に15億円の別途付帯工事をつけ、あと2から3億円足すと56~57億円になるので受注可能となった。
そもそも枚方市の公共事業発注において、初田元府議(当時は市議)の自宅で、市長と警部補の3人が会って、何度も話し合う必要があったのか。初田元府議の裁判では、裁判長から元府議の証言「共産党から議会で突き上げがあるのでむずかしい」と述べたことが判決文に入っていた。議案審議の時、不明朗であると反対したのは、会派では私たち日本共産党議員団だけだ。
元市長・元府議が地裁判決後、控訴したので、今度は高裁の場で争われる。
私は、最後まで見届ける決意である。写真は、判決日の大阪地裁。 今回の地裁判決について、みなさんのご意見をお聞かせください。tnishimura@nifty.com